施工日記ブログ、スタート!
群馬県太田市に建設中のデザイナーズマンション仮称太田の長屋(OTN)の施工経過をつづる日記ブログです。
息子が群馬国際アカデミー(GKA)を受験する為の説明会が
2005年の7月に行なわれた。
説明会には妻が出席した。
帰宅後、妻から学校の雰囲気が
とてもいいと聞かされた。
それは、授業風景だけでなく校舎についてもであった。
私たちは、すでにデザイナーズの平屋のアパートを持っていた為
妻も建物にはうるさかった。
その妻が、素敵な校舎だというのだから
間違いないのだろう。
僕も、次の説明会には行ってみよう。
2005年8月。
あることがきっかけで、アパートをまた建てようと
考えるようになった。
しかし今回は、まとまった頭金がない。
資金をどうしよう、規模は、デザインは悩む毎日。
資金は妻の友人の銀行員に相談。
プランによっては
全額借り入れも可能といわれた。
デザイン及びプランは
前回と同じ
すべて任せれば楽だけど...
自分で設計士を見つけ
頼んでみたいそんなことを考えた。
でもどうやって見つければいいのだろう...
2005年9月にデザイナーズ物件の内覧会があった。
そこに前回のアパートを設計してくれた建築家の方が来ていたので
アパートを建てようかという考えを簡単に説明した。
でも内覧会を観て感じたのだが自分の考えている
アパートとは何かが違う気がしていた。
9月19日GKAの2回目の説明会。
今回は妻と2人で参加。
前回妻から校舎がすてきだったと
言われていたので興味深く校舎を見た。
平屋の校舎なんてはじめて、壁は集成材(OSB)、張りも集成材が
規則正しくきれいなラインを出している。
新しいだけでなく子供達が楽しく学べる校舎だと感じた。
なんだか今考えているアパートに
イメージが近い。
そんな感じがした。
この設計をした人が平屋でアパートを
設計したらどんな風になるだろう.....
そんな考えが頭に浮かんだ。
2005年9月
いったい誰が設計したのか、調べてみる。
GKAで検索したらすぐにわかった。
わかってみると、すごい建築をたくさん
手がけているのがわかった。
だめもとでメールを送ろうか、どうしようか
1週間悩んだ。
やはり後悔したくなくて
メールを送った。
突然のメール失礼します。
群馬国際アカデミーの校舎見ました。
子供が勉強するのにとてもよい環境だと思いました。
私は今太田市(旧薮塚本町)で平屋のアパートを
1棟(4世帯分)持っています。
今度もう1棟建てたいと思い、前回設計いただいた先生
にお願いしているのですが、最近のデザインが似た物が
多くなっていると思っていたところ、GKAを見て
この建物を設計した方ならどんなアパートを
設計してくれるだろうと思いメールしました。
甘い考えだと思いますが、ローコスト、ハイクォリティーで
8~10世帯分平屋建てで考えております。
大変失礼なメールですので破棄されても結構ですが、
もし興味もたれたら連絡ください。
いったいどんな返事が帰ってくるか、それとも.....
2005年10月15日
宇野さんとGKAで待ち合わせ。
車で自宅へ向かう。
家に着き妻と、息子と一緒にGKAの建物について話をした。
宇野さんは、コンセプト等を丁寧に話してくれた。
そして、メールを送ったいきさつ、今考えている
アパートのことをこちらから説明。
「この土地に平屋で、それも今考えている予算で出来るか?」と
尋ねると、「かなりローコストにはなるけれど無理ではない。」
という答えが返ってきた。
「ただし、大きなプロジェクトなのでよくお考えください。」と
宇野さんは言っていた。
帰りに裏のアパートを見てもらい駅まで送る。
車の中で宇野さんにぶしつけなメールに対し、回答をいただけた
お礼をいうと、「平屋という文字に大変ひかれました。ぜひやってみたい
プロジェクトですが、あせらずよく考えてお返事ください。」と
いわれ帰って行かれた。
また悩む日々がつづく......
今日は、朝から出張に出てしまった為
現場を見ていない。
でも型枠は大半が設置し終わっているみたいだ。
出張ついでにCAnにより
ホームページ及びこのブログ用に画像データを
いただく。
帰宅後中身を見るとたくさんのデータが入っていた。
模型だけでもかなりの種類作ってもらっているのが良くわかる。
大切にあつかわなければ。
2006年2月に
<+Aとの正式契約を済ませると、諸江さんが
現場を調査しに来た。
やはり仕事が速いなと感じた。
色々な方向から写真を撮っていったみたいだ。
3月CAnにお邪魔すると、ヴォリュームスタディーが
してあり、プランを写真付きで説明してくれた。
太田市の条例で長屋は一棟あたり6戸までしか認め
られないため、5戸の長屋2棟を立てることにした。
どの住戸もかなり個性的だった。
2棟を並列で並べる案、L型に並べる案。
中でも特に気に入ったのは2棟に大きな屋根を掛けてしまう
大屋根案だった。
しかし宇野さんからまだまだこれは、ボリュームを
見るためだけの案ですからと釘をさされる。
このまま決定してしまう勢いだったのであろう。
宇野さんにプランについてこちらからの提案をひとつ。
今の生活形態はさまざまで
コンパクトな部屋を夫婦でうまく使ったり、
独身でもボリュームのある部屋を
贅沢に使ったりしている。
従来のように単身タイプ、ファミリータイプ
nLDKと呼ぶのではなく
住戸タイプをS,M,Lサイズで呼ぶようにしてはどうか。
(S,M,Lの呼び方は妻が考えた。)
この提案に対し宇野さんから面白いといわれ、
考慮したプランを作成してくれることになった。
次回が楽しみだ。
2006年4月
プランの打合せ。
より具体的なプランが10案
大別すると
分散的配置(フラクタル)4案
一体的配置6案
すべてがS/30㎡ M/40㎡ L50㎡のボリュームとし
構成されていた。
こんなにプランが出るなんて思いもしなかった。
その中で宇野さんから
Y字案の可能性が一番高いと説明された。
Y字型プランという形状で共有、占有庭などさまざまな空間が出来ている。
伸びやかな敷地を活かし、ここでしか出来ないデザインになっている。
面積以上に広がりを感じる。
受けた第一印象は空港のエプロン、アメリカのペンタゴン
どちらにし我々の考え付くプランではなかった。
宇野さんから、「中々設計をしていてもヒットはあっても
ホームランの手ごたえはない。
でも今回はそれを感じている。」
といわれ模型を見せてもらった。
面白いと思った。
でも次の瞬間妻をどうやって説得しようか考えていた....
前回案で基本設計は決まった。
規模の大きさから敷地の高低差に問題が発生
案の再検討をおこない、
建物の途中で段差をつけることに。
あわせてB棟は配置の見直しを
行なった。
前回よりもプランが洗練された。
夜、友達の家族と食事会。
今回のアパートの植栽をお願いしているので
食事会の後プランの打合せ。
模型を持っていったのでそれを見ながら進める。
模型を見て一言「すごい!!。図面を見ていたけど模型に
なるとよりスケール感がわかる。この建物をいっしょに
創りあげることが出来るのは楽しみ。」といってくれた。
今考えている植栽
駐車場:タマリュウ
法面:高麗芝
低木:ユキヤナギ(H=0.5m)
中木:シマトネリコ(H=1.5m)
高木:ヒメシャラ(H=3m)
低木を柊、中木をブルーベリー、高木でもみの木とか意見がでたが、
工事が進む中で建物を見ながら建築士と決めていこうと話になった。
多くの人がいい建物を創る気持ちでまとまっている。